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  • 三高 俊広Mitaka Toshihiro, M.D., Ph.D.

    職名
    名誉教授
    学位
    医学博士 / 1958年生

略歴

1977年(昭和52年)3月 北海道立札幌南高校卒業
1984年(昭和59年)3月 札幌医科大学卒業
1988年(昭和63年)3月 札幌医科大学大学院修了: 医学博士
がん研究所病理部門(塚田英之教授)
1988年(昭和64年)4月 米国Wisconsin州立大学McArdle癌研究所Postdoctoral fellow(Henry C. Pitot教授)
1990年(平成2年)11月 札幌医科大学附属がん研究所病理学部門助手
1993年(平成5年)9月 同 講師
1998年(平成10年)7月 同 助教授
2002年(平成14年)4月 札幌医科大学医学部附属がん研究所
分子病理病態学部門(名称変更)助教授
2002年(平成14年)9月 同 教授
2011年(平成23年)4月 札幌医科大学医学部附属フロンティア医学研究所 組織再生学部門(名称変更) 教授
2024年(令和6年)3月 札幌医科大学医学部附属研究所 再生医学研究所 組織再生学部門 教授を定年退職

所属学会

  • 日本病理学会 学術評議員(The Japanese Society of Pathology)
  • 肝細胞研究会 常任世話人
  • 日本再生医療学会 代議員(The Japanese Society for Regenerative Medicine)
  • 日本肝臓学会(The Japan Society of Hepatology)
  • 日本癌学会(Japanese Cancer Association)
  • 米国実験病理学会(American Society for Investigative Pathology)

研究歴

1984~1988年 札幌医科大学大学院がん研究所病理部門(塚田英之教授)
初代培養ラット肝細胞を用いた化学発癌研究、特に肝発癌プロモーターの作用機序について研究し、学位を取得
1988~1990年 米国Wisconsin州立大学McArdleがん研究所 Postdoctoral fellow (Professor Henry C. Pitot)
初代培養ラット肝細胞の増殖と分化について研究した。その間、in vitroでは増殖させることの難しかった成熟ラット肝細胞の増殖方法を確立し、肝再生機構をin vitroで解析することを可能にした。
1990~2002年 札幌医科大学医学部附属がん研究所 病理学部門時代
肝細胞中に著明な増殖能を持つ細胞群が存在することを見いだし小型肝細胞(small hepatocyte)と名付けた。この細胞は、アルブミン分泌など肝細胞としての機能をある程度持ち、なおかつ著明な増殖能を持っている。さらに星細胞などの肝非実質細胞と相互作用することにより成熟化し、培養皿内で小さな肝組織を作ることができる。それらの特徴より小型肝細胞が肝幹細胞の一種と世界的に認知された。この実験系は、培養条件下で幹細胞が他の細胞と協調して組織構築することを証明した世界最初の研究である。
2002年1月~2004年9月
科学技術振興事業団・重点地域研究開発促進事業の研究テーマの一つとして「肝ステム細胞を用いた高感度肝バイオセンサーの開発と代用肝組織の作製」が選定された。動物実験の代替になるin vitro肝機能測定系をラット小型肝細胞を用いて作製することと小型肝細胞の特異的マーカーを見いだすことによりヒト肝臓から小型肝細胞を分離し、ヒト肝組織をin vitroで作製することを目標に研究している。
2002年9月 札幌医科大学医学部附属がん研究所 分子病理病態学部門 教授就任
研究紹介参照